idea factory from newspaper 2003 9 30

銀行改革(banking reform)
 今までの銀行経営は、
運動会で、仲良く全員で手をつないでゴールするような経営でした。
こうすれば、「50m競争で、最下位に悲しむ児童がでない」という経営でした。
しかし、鎖国をしているのならばともかく、
国際化の時代では、これでは、全員負ける可能性があります。
 さて、別の見方をすれば、銀行経営とは、レストラン型の経営とも言えます。
ともに共通することは、客が来るまで、店で待っている。
客が来なくなれば、値段を下げるか、
プライドがあり値段を下げられず、そのまま経営が悪化して倒産するというスタイルです。
レストラン型の経営は、殿様経営とも言えます。
 発想を転換して、屋台型の経営にしては、どうでしょうか。
屋台は、客がいそうな地域に出かけていって、そこで商売をします。
屋台では、値段が安くないどころか、値段が高いです。
 しかし、それでも売れます。
客のニーズに答えられれば、高くても、売れます。

仕入れ値+客の満足度=販売価格。

客の満足度が高ければ高いほど、販売価格は高くなります。
客の満足度が低ければ、販売価格は低くなります。


天下り
practice of high-level government officials taking jobs in the private sector
 官僚が、定年退職後の就職先を探すのは、やはり天下りになるのでしょう。
普通の民間企業では、使い物になりませんから、そうなるのも仕方ないのでしょう。
 天下りを受け入れる公的企業は、それでも経営できています。
それは、政府の支援を受けているからです。
目に見える支援と、目に見えない巧妙な支援です。
 こういう公的企業は、民間企業の仕事を奪い、
しかも、政府の不良債権となっています。
 銀行に不良債権処理をしろと政府が言っていますが、
まず始めに、政府自身が、不良債権処理をすべきです。
 銀行から見れば、
政府は自分の不良債権処理をしないで、
銀行だけ不良債権処理をしろと言っているようなものです。
公社・公団、公的企業、これらは不良債権そのものです。
 ところで、「天上がり」というものはないのでしょうか。
こうすれば、硬直化した官僚システムが活性化します。

投資家連合(investor union)
 国連が機能低下した現在では、
国連を補完する機能として、
投資家連合というものがあってもよいと思います。
 現代では、どんな国の指導者も、自分の国に、投資を誘致しようとします。
「我が国に投資してください」と国際社会に訴えます。
 世界には、想像もできないほどの巨額の投資家が存在します。
こういう方たちが、投資家連合を形成し、
「戦争が多い国、テロが多い国には投資しない」と宣言すれば、
戦争もテロも減ります。
 投資がなくなれば、戦争もテロも遂行できなくなります。
なぜならば、今は昔のように自給自足経済ではありません。
戦争やテロが多い国は、投資が減っていきますので、
戦争やテロで滅ぶ前に、産業が空洞化して滅びます。